2018.06.27
労働基準監督署の是正が増えています
就業規則, 相談顧問, 賃金規程
近頃、お客様からの相談で増えているのが
「労働基準監督署の調査があるけど、どう対応したら良い?」
「労働基準監督署からの是正勧告書にはどう対応したら良いの?」
このような内容です。
従業員さんからの通報で労働基準監督署が会社さんへ調査にやってくることは少なくありません。
労働基準監督署の調査(臨検監督)は4種類に分類され、定期監督、災害時監督、申告監督、再監督があります。
定期監督とは?
これら臨検監督の中で、計画的に行われるのが「定期監督」であり、最も一般的な調査のことです。
当該年度の監督計画により、労働基準監督署が任意に調査対象を選択し、最低賃金がクリアできているか、未払い残業がないか、36協定違反がないか等々調査をするというものです。
定期監督の場合、事前に電話か書面で通知があり、日程調整が行われることが多いのですが、もちろん、突然会社さんを訪問してくる場合もあります。(突然なんてビックリですよね!)
申告監督とは?
これら臨検監督の中で最も重要なのは、「申告監督」で、近頃お客様の間でも急増しています。
労働者からの申告があった場合(いわゆる従業員さんが労基署に駆け込んだ場合)に、その申告内容を確認するために行う調査です。
なぜ調査に来たか、理由を教えてくれることもありますが、教えてくれない場合もあります。
労働基準監督署にはなぜ調査に来たかを言う義務はないからです。
不当解雇や残業代未払いなど労務トラブルの増大に伴い、申告監督の件数も急上昇しています。
ビジネスの環境、働いてくれている人の状況は3年ほど前とは大きく変わってきています。
その環境に合わせて労務トラブルが多くなっているのが現状です。
以前は容認されていた(法律上変わってないけれど)が、今はよくないと指摘を受けることが監督署の調査では多くあります。
労働者の状況が変わってきている
インターネットやスマホの普及によって、従業員さんも簡単に情報を入手できるようになったことが労基署への駆け込み増加の要因だといわれています。中でも多いのが次のケースです。
・従業員さんから会社への不満(法律が関連する)が出る
・従業員さんから各監督署への匿名での通報メールや電話による通報
申告監督では、労働者からの賃金未払い、サービス残業、労災隠しなどの申告内容について確認するだけではなく、定期監督と同じく法令全般に渡る調査をされ、申告内容以外にも違反が見つかれば、是正勧告を受けることになります。
ワキ固めが肝!!
経営者さんとしては・・・従業員さんの声に耳を傾けていた(つもり)
法律に沿ってしっかりやっていた(つもり)だったのに。
どうして労働基準監督署からの是正勧告書なんて???
しっかりやっていても、明文化されていないと「やっていない」とみなされてしまうことがあります。
働いてくれる従業員さんの状況は3年前に比べて大きく様変わりしているので、現状に合わせたルール作りをすることで、法律上のワキを固めることが大事です。
アイアールでは駆け込み寺的存在として、是正勧告に対する対応や就業規則や賃金規程の作成と多岐にわたる整備をさせていただきます。
就業規則や賃金規程の作成後は経営者さん、従業員さん共に「働きやすくなった」とお声をいただいております(手前味噌ですが)。
是非お問合せいただければと思います。