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Column
経営の知恵袋− 七転八起 −

2021.02.16

これからの有休管理のコツ

個別経営塾, 相談顧問

年次有給休暇の時季指定義務が始まってしばらく経ちますが、「コロナ禍」により、有休だけでなく働き方そのものの状況が大きく変わりつつあります。新年度を迎えるにあたり、これからの時代にマッチする有休管理方法について考察していきます。

コツ1:有給休暇の「見える化」

年次有給休暇の取得を「会社にお伺いを立てて、会社が許可する」という「会社vs社員」という構造で運用していくと不満が溜まりやすくなります。それよりも、「社員同士でスケジュールを共有し、融通し合う仕組み」にしたほうが、有休に関する満足度が高まることが期待できます。

具体的には、有休を「取ることができていない人」をグループウェアなどで見える化したり、全員の有休付与日数と取得日数をグラフで一覧表示したりといった方法が考えらます。

コツ2:定期的注意喚起

会社として有休の取得状況をチェックし、取得が不足しそうな社員に対して注意喚起することも大切です。

例えば、「付与日から半年経過で2日未満の場合」「9ヶ月経過で3日未満の場合」「11ヶ月経過で4日未満の場合」

などのルールを決めて、有休取得を定期的に促すよう仕組み化していくと良いでしょう。

コツ3:戦略的「特別扱い」

有休の取得は、業務負担の程度やプライベートの生活環境、個人の信条などにより大きく差があるものです。重要な任務を任されている人ほど有休が取りにくかったり、無趣味な人が有休取得を好まなかったりといった個別の事情に対して、特別な配慮を考えてもいいかもしれません。例えば、業務負荷が大きい社員が有休連続取得できるよう働きかける、または趣味に関連したちょっとしたプレゼントを用意して有休を楽しんでもらう、などの方法をとってみてはいかがでしょうか。

有休管理についてのお困りの際は、アイアールにご相談ください。